さくらももこさんのエッセイは、中学生か高校生の時にはじめて読みました。
それまで漫画のちびまる子ちゃんしか知らなかったけど、読んでみたら面白かったなぁ。私の好きな本いくつか紹介します。
『たいのおかしら』と『もものかんづめ』
子供時代は本が好きだったけど、図書館で借りまくってました。漫画以外の”活字の本”を自分のお小遣いで買ったのは多分この『たいのおかしら』が初めてです。個人的に思い入れの強い本です。
最近やってた、とあるサスペンスドラマで犯人が「笑気ガス」を使ってました。これを見て、また読みたくなった人いますかね。いないかな?私だけ?
このエッセイの中に「歯医者に行く」って話があって、歯医者が怖いさくらももこさんが、旦那さんに相談して、”笑気ガスを使ってる歯医者に行ってみた”という内容なんだけど、それを思い出しました。
私も当時中学生ぐらいだったけど、もちろん歯医者が怖かったので、笑気ガスに興味津々でしたよ。本来の正しい使い方が書かれています(笑)
思い入れが強いと言う割に、手放してしまいました…。
すぐ読みたいけど、古い本だし、本屋にはない。図書館に行ったらあったので、借りてきました。
ついでにもう一冊『もものかんづめ』も一緒に。どちらも結構ボロボロです。
きっと、たくさんの人に読まれたということでしょう(^_^)
歯医者の話以外にも「ひろ子の揉め事」と「英会話の学習」ってエピソードもお気に入り。
気まずい感じが目に浮かぶようでニヤニヤしちゃう!
さくらももこのエッセイを読むと、お姉ちゃんが結構親に心配かけてたんだとか、父ヒロシはそのままだとか分かっておもしろいのです。
ちょっと悲しげな話もあるし。久々に見ても文章のセンスがやっぱりすごい。
ドーナツの話もあると覚えてたので、帰りにパン屋でドーナツを買って帰宅。読んだ後に食べるドーナツ美味すぎるw
写真撮り忘れたのでイメージで。
『もものかんづめ』も
『もものかんづめ』の方も読んだことあるはずだけど、記憶が薄いです。
こちらは、なかなか衝撃的な話が多い、おじいちゃんの話「メルヘン翁」とか(笑)この話は覚えてました!
当時、読んだ後に親や友達に「ちびまる子のおじいちゃんてホントは…」って言いまくってた気がします。
3部作だから、もう1冊の『さるのこしかけ』も読みたいな。これも読んだはずだけど、全然覚えてない。健康法の話が多めだったような気がします。
やはり初めてかった『たいのおかしら』が一番気に入ってます。
昔読んだ本をまた読むって良いですよね。映画なんかもそうだけど、当時の思い出も一緒によみがえる!
『憧れのまほうつかい』
海外の絵本が割と好きで時々買うのですが、特にエロール・ル・カインが好きです。
西洋と東洋をミックスしたような、幻想的で繊細で、とにかく美しくて、引き込まれる絵で、不思議な世界に連れてってくれそうで、うっとり。
『おどる12人のおひめさま』という絵本が割と有名かもしれません。
そのル・カインの作品集に、さくらももこさんのコメントが載ってたのですが、何年もスルーしてました。
しかし、最近自分の中で”さくらももこリバイバル”とでも言うのか、彼女のエッセイをまた読み漁ってるので、『憧れのまほうつかい』も買っちゃいました。
さくらももこの原点?
内容としては、憧れのル・カインを辿る旅で、イギリス旅行に行った話です。
普通のエッセイよりは控えめだけど、イギリスの料理をディスったり、大事な時に眠くなったり、さくらももこ節がありました。インタビューのくだりが特に笑える!
ちなみに、私もそうですが、さくらさんも先程の『おどる12人のおひめさま』から好きになったと書いてました。
「私の中のル・カイン」という絵(コジコジの扉絵?)が結構載ってるんですが、これが素敵!
本人の絵も載ってるし、2人の絵を見れただけでも買ってよかったです。
正直、ル・カインとさくらももこが結びつかないと思ってたけど、ごめんなさいって感じ。ちゃんと自分の中に憧れの人の要素を取り入れてるんだなぁ。
あと、この本の表紙の絵や装丁も良いんですよ。
インテリアにもなるというと大げさかもだけど、私は好きな感じです。
そして、この本を読むことで、またル・カインの絵本、他のさくらももこエッセイが読みたくなるというループが待っています!
『ひとりずもう』
小学5年生からデビューするまでの話を書いた作品です。エッセイが漫画になったものがあります。
ちびまる子ちゃんは小学3年生だけど、その続き読んでるような気分です。面白いことがたくさん起こるストーリーではないので、地味な印象もあるけど、私は大好きです!
絵本を買ってる場面があるんですけど、これはエロール・ル・カインの本かななんて思ったり。
私と同じと言うとおこがましいけど、自分の中学、高校時代と重ねて読みました。笑える所もあるけど、切なくなる場面の方が多いかもしれません。たまちゃんとかちゃんと出てきて安心。
それはさくら先生がもういないから…ということもあるでしょう。もう新作のエッセイが読めないなんて寂しすぎる。本当に。
さくらももこのエッセイが好き
青春というのがあまりあった気がしませんが、もし有れば、それを共に過ごしてくれた存在の1つに、さくらももこさんの本があったのは間違いない。
子供の頃は「こんな絵で漫画家になれるのか」なんて失礼なこと思ってました。
でも、大きくなるとセンスあるなと薄々感じ始めてた気がする。
あんな地味な日常(失礼)を面白く描けるなんて、やっぱりすごいです。永沢君とかもイヤなヤツだけど、憎めないしなぁ。
小学生時代は『りぼん』や『なかよし』といった少女漫画は最初の頃しばらく苦手だったけど、『ちびまる子ちゃん』だけはずっと読んでました。
恋愛要素がほぼゼロで、目もキラキラしてないから、少女漫画感がなくて読みやすかったんですよね。
漫画はもちろんだけど、エッセイが面白い人なんて滅多にいないだろうなぁ。