『水曜日の手紙』は読むと誰かに手紙を書きたくなって前向きになれる小説

水曜日になると読みたくなる『水曜日の手紙』について書きたいと思います。

この本は実際にあったサービスの「鮫ヶ浦水曜日郵便局」を基にした小説です。

それは自分の水曜日の出来事を手紙に書いて送ると、他の誰かから手紙が届くというもの。

友人や知人に手紙出すってことはありますけど、全然知らない人に書くってどんな気持ちなんでしょう。考えただけでドキドキしませんか。

もくじ

主な登場人物

お話の中でも手紙によって3人の主人公が繋がっています。

井村直美 40歳

小さな町工場を経営している旦那と二人の息子と暮らしている主婦です。
「浄化」と称して日記に日々のグチを書きまくっていて、義父母ともうまくいってない。

高校時代の友人がやけにキラキラみえて自分より良い環境なので嫉妬してしまう。

今井洋輝(ヒロキ)33歳

絵本作家を夢見ていたが今はサラリーマンをしていて、ちょっと貧乏だけど楽しく働いているフリーのイラストレーターの友人をうらやましいと思っている。 

光井健二郎

鮫ヶ浦水曜日郵便局で働くおじさんで、手紙に変なことが書かれていないか、子どもに送っても大丈夫かなどチェックする作業をしています。
このおじさんも娘とちょっと気まずいことになっている。

直美とヒロキは夢を諦めていて日々の生活を愚痴り、友人を妬んでいる共通点を持っています。

そんな二人の手紙が交換されることになって、それぞれに影響を与えるというお話です。

『水曜日の手紙』の感想

全然知らない人の手紙によってそれぞれの人物が前向きな気持ちになっていく物語。うまく出来すぎてるし途中で想像はつくけど、フィクションだから良いんです。物語はうまく行ってほしい!読んだ後はちょっと明るい気持ちになれます。

直美とは歳が近いし、ヒロキもちょっと似た状況なので気になりました。光井さんは出番が少ないけど、彼も重要な役です。

他人のことがよく見えて嫉妬するって割とありますよね、比べるなと言われても、どうしても難しいです。

登場人物の中の誰か1人には感情移入出来ると思います。私は版画をやってるのですが、知り合いが時々グループ展や個展をやるといってDMを渡してくるたびに心がチクッとします。

だからといって、それに近づくために大した事してない…。そんな自分をヒロキに重ねてしまいました。

他人を喜ばせて、自分も喜ぶ 」という言葉が印象的でした。これが物語のテーマかも。ついでに食パンが食べたくなります。

メールやLINEも普及してるし手紙を書く機会が減ったからこそ、アナログな「手紙」というものに惹かれるんでしょうね。手書きの文字にはその人の個性が出ますからね。デジタルより気持ちが伝わる気がします。

そして、この水曜日郵便局に手紙を出してみたかった。
残念ながら本が出版される前にこの「鮫ヶ浦水曜日郵便局」は閉局していました…。

代わりに誰か知ってる人に手紙を書こう。

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